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開智学園教育研究会を開催しました

2018/1/24

開智学園では年に1回、開智学園教育研究会を行っています。今年度は開智国際大学を会場とし、系列校9校の教員約500名が一堂に会しました。
今年度の主なテーマは、「開智学園の教育理念である『世界の人々と文化を理解尊敬し、平和で豊かな国際社会の実現のために貢献できるリーダーの育成』について、『探究』『ICT』『英語』教育を通して考える」。平素の教育の成果やこれからの教育の方向性などを論議、発表しました。

~吹奏楽部によるウェルカムコンサート~

今年度の教育研究会は、開智国際大学吹奏楽部によるウェルカムコンサートからスタートしました。
大学での部活動は、社会に出て活躍できる人材を育成することを目的の一つとしています。吹奏楽部では、練習や演奏会などをすべて学生の自主企画・運営により行います。全体での活動日は週3日、他は自主練習と定めています。
顧問の石田修一准教授(教育学部)は、全日本吹奏楽コンクールや全日本マーチングコンテストなどの大会で数々の受賞歴を持つ全国有数の指導者です。本学吹奏楽部ではファシリテーター的な役割を担い、学生の自主活動を支えています。

~研究授業~「探究」「ICT」「英語」を用いた大学の授業を公開しました。
-経済学の授業- Victor Gorshkov 准教授


<併設校の教員の感想>

◆「英語と日本語で行うアクティブラーニングの授業で、随所にICT機器が活用されていました。『サプライチェーン』の現状が今日のテーマでしたが、その問題点について考えていく授業に興味を持ちました。今後どのように展開されるのか、その続きを見たくなりました。」(開智中学・高等学校教員)

◆「『サプライチェーン』を理解させるのに参考資料とゴールイメージを提示することで仮説を出し、自ら調べ、仮説を検証するという学習のサイクルが、学生に定着していたと感じました。非常に参考になりました。」(開智望小学校教員)

-経営学の授業- 宮入 小夜子 教授


<併設校の教員の感想>

◆「本校の卒業生が受講しているので、興味深く参観しました。身近なことから考えるエネルギッシュでフレキシブルなファシリテートで、組織心理学の難しい内容もわかりやすく、学生も理解しているようでした。」(開智日本橋学園中学・高等学校教員)

◆「グループ学習を用いながら、学生の意見を取り入れて、ポストイットで表示していく方法は、魅力的な授業形態であると感じました。」(開智中学・高等学校教員)

-心理学の授業- 鳥越 淳一 准教授


<併設校の教員の感想>

◆「PIL型(対話型講義)の講義後に、留学生と日本人学生がコンビを組んで、ワークショップ型のカウンセリングの体験を通したわかりやすい授業で参考になりました。」(開智日本橋学園中学・高等学校教員)

◆「学生との関係づくりや学生から話を聞く際のポイント、着眼点について考えさせられました。今後の生徒対応のために貴重な授業でした。」(開智未来中学・高等学校教員)

-日本語の授業- 得丸 智子 教授


<併設校の教員の感想>

◆「留学生が無理なく読める日本の本を多読し、互いにその内容を紹介する、図書館で行うアクティブラーニングの授業は、学生が意欲的に取り組んでおり印象的でした。授業の最後に行われた、先生が東大と共同研究しているという留学生向けの日本語のトレーニングも魅力的でした。」(開智中学・高等学校教員)

◆「第二言語習得をする上での多読の重要性や、それを元にした発話、また自分の興味があるサイト内容を使用してのテスト作成、解答をパソコンで行うなど、英語科教員としても非常に参考になりました。」(開智日本橋学園中学・高等学校教員)

-音楽教科研究- 石田 修一 准教授


<併設校の教員の感想>

◆「PIL型(対話型講義)とペアワーク・グループワーク等を取り入れ、知識の獲得には繰り返し学習と探究学習どちらが効果的かなど、先生の教育研究を基に進める授業が魅力的でした。」(開智中学・高等学校教員)

◆「『茶摘み』という曲に関しての授業であったが、理科、社会、国語など、他の教科に関しても話を広げ、実に見事な教科横断型の授業をされていた。自分が普段から目指している授業の完成形をみせてもらえたような気がする。灘高校の伝説の国語の授業を彷彿させられる授業であった。学生も非常に熱心に取り組んでいた。」(開智小学校/開智学園総合部教員)

その他の授業の感想

◆「国際教養学部の授業はとても良かったです。東大レベルのゼミでした。」
◆「特別支援教育の授業は壁3面がホワイトボードで、グループで論議し、意見や考えをまとめるのによい教室で、授業全体が落ち着いて考えられる時間でした。」

~分科会~

【探究】

大学からは、探究型授業の取り組み状況と、どの授業も何らかの形でアクティブラーニングに取り組んでいることが発表されました。

小・中・高からは、開智日本橋学園中学校における国際バカロレア教育の取り組みや、開智望小学校における児童の主体的な活動、また授業だけでなく学校行事も探究的な活動として行っていることなどが報告されました。

【ICT】
大学からは、電子黒板、ノートパソコン、タブレット、サーフェスなどの機器や、心理学で活用するデータ分析ソフト、英語のe-Learning機器の学習ソフトが新たに導入され、授業で使われていることなどが発表されました。小学校からは、ヒト型ロボットのペッパーやプログラミング学習などの新しい取り組みが発表されました。中学校・高校からは、ICTの活用方法についての報告がありました。

【英語教育】
大学からは、多様な「英語科目群」や英語開講の幅広い「専門科目群」、e-Learning、TOEIC IPテスト、English Speech Contest、English Lounge、オーストラリア語学研修旅行、地域に開かれた英語の公開講座などが報告されました。小・中・高からも、英語で行われる授業実践や、TEDを目指すEnglish Speech、最新のコーパスを利用した語彙学習、新たな入試制度に対応した種々の実践的英語学習、English Speaking Salon、ボストン研修旅行、そして職員室での英語の公用語化など、様々な取り組みが報告されました。

 


開智学園では、21世紀の国際社会に貢献できる人材を育成すべく、今後も学園全体が一丸となって邁進してまいります。

 

 

※平成30年度より「日本橋女学館高等学校」から「開智日本橋学園高等学校」に校名を変更

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教育・研究
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