2018年度より始まった公認心理師のカリキュラム。開智国際大学国際教養学部では、いち早く対応できる環境を整えています。
公認心理師とは、公認心理師登録簿への登録を受け、公認心理師の名称を用いて、保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識及び技術をもって、次に掲げる行為を行うことを業とする者をいいます。
(1)心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析
(2)心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助
(3)心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、指導その他の援助
(4)心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供
公認心理師の受験資格を得るには、以下の2通りの方法があります。
(1)必要な科目を修得して卒業後、一定期間の実務経験を積む。
(2)必要な科目を修得して卒業後、大学院に進学して必要な科目を修得する。
教育現場は生き物です。時代の変遷とともに、学校は様々な様相を呈します。スクールカウンセラーに求められる能力とは、そのような変化に対応し、子どもや教員や保護者が何を求めているのかを鋭敏につかむことです。
開智国際大学では、系列校に小学校・中学校・高等学校を有することを最大限活かした、他大学にはない、“生きた”教育現場の学習環境があります。
近年、外国籍の子どもたちが急増しています。文部科学省は、広い視野をもって異なる文化を持つ人たちと共に生きていく態度や能力を育む必要性を訴えていますが、教科書からだけでは異文化を真に理解することはなかなか難しいことです。
しかし、開智国際大学には、様々な国からの多くの留学生が共に学び合い、友人を通して、肌で異文化を理解することができる環境があります。これは、他大学の心理学科にはまず見られない特徴であり、多文化に富む学校現場の複雑な問題に取り組めるカウンセリングの力を養える希少な環境です。
昨今、専門家には高い教養が求められています。高度な知識や技術があればよいというわけではなく、それを適切に活用できる教養があってはじめて、“専門家”と呼べる、というわけです。人の心の動きを理解し、支援するカウンセラーであれば、なおのこと、幅広い視野と多角的な判断能力が求められます。
開智国際大学の教養教育の特徴は、異なる複数の視点をつなげ、新しい視点を生み出す能力の育成にあります。子どもの視点、教師の視点、保護者の視点をうまくつなげ、新しい解決策を生み出せる、“バランスのとれた”スクールカウンセラーになるための教養(素地)を育む環境を提供します。