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「FD推進センター」前期活動報告

2019/10/29

本学ではFD(Faculty Development、大学の教育理念並びに教育目標に基づき、教員が自主的・自律的に教育改善を推進する活動、および、それを支援するために教職員が協働して組織的に研修及び研究をする活動)を率先して実施する組織として「FD推進センター」を設置しています。2019年度前期の活動をご報告します。

 

学生FD委員ミーティング/5月21日(火)


本学では、学生参加型のFD推進活動を行っています。学生FD委員の活動内容は、授業アンケートの質問項目の見直しや、教員とチームを組んでの授業見学などです。今年度は6名の学生が任命され、北垣学長より任命書が授与されました。
学生たちは、「ミーティングでさまざななトピックについて話したり、授業を見学したりして、有意義な活動をしていきたい」と意気込みを語りました。教員からは、「学生FD委員としての活動は、授業見学に限らず、学生FD委員が履修している授業について話し合ったり、『良い授業とは何だろう?』と話し合ったりする機会にしてもよい」とアドバイスが送られました。

 

第1回FD研修会/6月19日(水) 第二外国語について


本学で開講されている中国語、ドイツ語、フランス語などの第二外国語の担当教員が授業における実践を報告し、質疑応答およびディスカッションを行いました。

各教員の発表要旨(発表順)

<ドイツ語>第2外国語の目的は、第一に当該言語の修得にある。しかし、それは週2回の授業を2年続けても容易ではない。本学のように週1回のカリキュラムではとうてい達成できない(しかも教育学部生は2年目の科目を履修できない)。では何を教えるか。ドイツ語の授業では、ドイツ語をネタに言葉の仕組みを受講者に考えさせようとする。それは、どうすれば言葉が分かるようになるか、その理屈を分かってもらうためである。発音から始まって、名詞の性や動詞の人称変化等々、なぜこんな文法ルールがあるのか、日本語ではそれに対応する表現法はどうなっているのか。必ずしも実践的とは言えないが、そんなことを教えることによって、受講者が言葉の勉強を面白く思ってくれることを願っている。
<中国語>世界(中国)の文化を、語学学習を通して学ぶことを目的にしている。
基礎教養科目として1・2年生が中心に学ぶ「中国語Ⅰ」には、50人近くの受講者がおり、語学を学ぶ環境としては好ましいとはいえない。だが、グループ学習を取り入れる等の授業運営の改善に取り組むことで学習効果をあげている。
2年生以上を対象とする「中国語会話」「中国語演習」は、語学を学ぶに相応しい人数である。その上、蘇州大学交換留学生が数名参加しているため、「中国語」を身近に感じることができる環境である。この好環境を生かし、さらに相互学習を取り入れることにより、一層の学習効果をあげている。
<フランス語>フランス語科目では、実際のコミュニケーションの状況に身を置きながらことばを学ぶコミュニカティヴ・アプローチを心がけており、このような方針は、CEFR(外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠)の基準にも対応している。また学習者自身が、実際の例を観察することによって、文の構造や発音の原則等に気付いてゆくプロセスを重視し、自学自修のもとを作るとともに、外国語一般についての感性を養うことを目指している。但し限られた時間の中で、どのように学修を運ぶかという点について課題も多い。
留学生も多く履修している。履修者同士のコミュニケーションや、他のフランス文化の授業と関連づけることによって、言語から文化へ興味を広げて行けることを願っている。

 

第2回FD研修会/7月17日(水) 学生への合理的配慮について


障害がある学生に対する合理的配慮について理解を深めることを目的に講義およびディスカッションを行った。講義では、国が、社会が、今、大学に求めていることを概観し、その後、大学生によく見受けられるも、怠けと認識されやすい精神障害の特徴について学んだ。ディスカッションでは、主に、診断書がなくても、発達障害や精神障害を抱えていそうな学生はいるが、その学生たちにはどのように接したり、配慮をしたりする必要があるか、について話し合われた。日頃の授業に加えて、教育実習やインターンシップ、さらには就職活動などを支援していく際の合理的配慮の在り方について考えるきっかけとなった。しかし、まだ理解しなければならないこと、教員同士で(学校として)話し合わなければならないことは多く、今後も引き続き、このような機会を設けて欲しいという要望が出た。

 

前期授業アンケート/7月13日(土)~7月26日(金)


上記の期間中、授業内で紙媒体を用いたアンケートを行いました。今回対象とした授業は、履修者が15名以上の科目全てです(一部例外あり)。授業内容についての理解度や自身の貢献度、授業におけるICT機器などのツールの活用状況など幅広い設問を通して、学生の目線から見た授業の状況を把握することを目的としています。
その他にも、学生が教員に対していつでも匿名で授業についての提案をすることができる「Web授業アンケート」のページを設けています。

後期も引き続き学生FD委員が主体となっての活動や、FD研修会を行う予定です。

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