文化の違いを肌で感じ、多くのことを吸収したい
E・Kさん 国際教養学部2年生(留学時)
留学先/カーロリ・ガシュパール大学(ハンガリー)
留学プログラム/交換留学
留学期間/2020年9月~2021年8月(1年間)
海外の文化や言語に興味があり、実際にそれを経験するため以前から留学を考えていました。また、日常的に英語を使用する環境で英語能力の向上を図る目的もありました。
留学先にカーロリ・ガシュパール大学を選んだ理由は、アジアとは異なるヨーロッパの文化を体験できること、独特な言語といわれるハンガリー語に惹かれたことです。また、ヨーロッパに位置することから、幅広い国から来た留学生たちと交流できると考えました。
カーロリ・ガシュパール大学での学び
英語やハンガリー語といった言語、文学や歴史、コミュニケーションなどを学んでいます。カーロリ・ガシュパール大学には東アジア学科や日本語専攻があるので、中国の歴史という授業も履修しています。その他、個人的に興味のあるジェンダーや経済についても学びました。
クラスの規模はさまざまで、私が経験したもっとも少人数の授業は学生2人でした。多いものでは、50人程度の授業もあるようです。
授業の形態は、主に講義型、探究型、セミナー型の3つ。セミナー型は学生が主導して授業を進行します。ほとんどがオンラインでの授業でしたが、新型コロナウイルス感染拡大のための規制以前には、クラスの規模が小さいと課外活動を行うこともありました。
言語に関する点で困ることがありました。ハンガリーは日本と比較して英語を話せる人が多いという先入観がありましたが、実際には同年代より上の年代の方は英語を話せる人が少なかったです。また、買い物の際などにも、商品の識別に時間がかかりました。
私の場合、航空券は一年オープンのもので約20万円、保険の費用に15万円ほどかかりました。寮費は月に1万5千円ほどでしたが、アパートなどを借りると3万円前後かかります。食費は月3万円程度、外食が多いと4万円ほどになると思います。衣服はあまり日本と変わらず、文房具などは日本より高い印象があります。交通費については、学生の場合、月に千円ほどでブダペスト内のすべての公共交通機関を利用できるチケットが購入できます。
物価は基本的に日本よりもかなり安価ですが、外食、特に外資系のファストフードチェーン店などはあまり大きな差が見られないように感じました。参考までに現地の方に聞いたところ、ハンガリー人の平均月収は5万円以下とのことでした。
新型コロナウイルスに関連して問題が起きたり、留学生のため情報が伝わりづらかったりするなど、自主的に動かなければ問題解決ができない場面が多くありました。留学以前よりも、主張する力が身についたと思います。
ハンガリーでは2020年11月ごろから規制が厳しくなり、大学は完全にオンラインの授業へ移行しました。テイクアウトを除きレストランや娯楽施設は閉まり、20時から5時からの外出禁止令などが施行されています。また、これから新たな規制も追加されます。外出ができないため、人と話す機会自体が減り、交友関係を広げることが難しくなっている現状です。
精神的に落ち込むこともありますが、コロナ禍においても文化の違いを感じることはできます。日本とは異なる国にいるということの意義を見出し、多くのことを吸収して日本に帰りたいと思っています。
開智国際大学は海外の複数の大学等と協定を結んでおり、交換留学生として一部の協定校へ長期(半年間もしくは1年間)留学をすることができます(原則として国際教養学部生対象)。留学中に取得した単位は、本学の卒業単位に認定されますので、留学をしても4年間で卒業することが可能です。
興味のある学生は国際交流センター(kokusai@