本学の教育学部は、小規模大学ならではの丁寧なサポートと、1年次から併設校のインターンシップに参加するなど学校の現場と関わる「現場教育」が特徴です。授業や学生生活を通して実力をつけ、千葉県公立小学校教員採用候補者名簿登載者となった学生にインタビューしました。
Q1. 小学校の教員を目指したきっかけを教えてください
母が幼稚園の先生、姉が小学校の先生という環境で育ち、小さな頃から教育関連の仕事に憧れを持っていました。特に影響を受けたのは姉で、家でも教材研究をしたり授業の準備をしている姿を見て、「こんな風に子供たちのことを考えられる先生っていいな」と思っていました。
「小学校の教員になりたい」という気持ちがさらに深まったきっかけは、高校で吹奏楽部に入部し、近隣の小学校へ演奏しに行ったことです。小学生に接するなかで、教員の良さを再確認しました。
Q2. 教員採用試験の受験に向けて、どのような対策をしましたか?
本格的に教員採用試験の勉強を始めたのは、3年生になってから。1・2年生のうちは、併設校のインターンシップに参加するなど、子どもたちと触れ合うことで「小学校の先生になりたい!」というモチベーションを高めていました。
3年生の春からは足立区の小学校で教育ボランティアに参加しつつ、筆記試験(一般教養・教職教養)対策を中心に勉強し、12月の「東京教師養成塾」合格を目指していました。残念ながら合格することはできませんでしたが、気持ちを切り替えて千葉県の教員採用試験に向けて勉強を進めました。
開智国際大学は、先生と学生の距離が近く、複数の先生が学生一人ひとりを丁寧にサポートしてくださいます。例えば、面接試験対策に3人もの先生がそれぞれの視点でアドバイスをくださったり、夏季休暇中も時間を作って模擬授業対策に力を注いでくださ
学生間の雰囲気も良く、授業のない期間も集まって勉強会をするなど、団結して合格を目指すことができました。一人で集中して勉強するのももちろんですが、分からないことを質問したり、一緒に頑張れる仲間がいることは心の支えになりました。
併設校でのインターンシップ、教職教養対策(全体的な学習)
【4月~】一般教養対策
【7月~】教職教養対策(仕上げ)
【12月】「東京都教員養成塾」受験
【2月~】面接練習、勉強会(教員採用試験を受験する仲間とのグループ学習)
【5月~】総復習(一般教養・教職教養)
【7月】教員採用試験 一次試験受験
【7月】面接練習、模擬授業練習
【8月】教員採用試験 二次試験受験
【10月】教育実習
1年生から併設校インターンシップに参加し、3年生の時には公立小学校のボランティアも経験しました。学校が変わると雰囲気も違うので、学生のうちに複数の学校で子どもと関わることができたのは本当に良かったと思っています。特に印象的だったのは、公立小学校で1年生を担当したボランティア。1年生ということもあり、まだまだ発達段階の違うたくさんの子どもたちを一斉に見ること、そして同じレベルに引き上げていくことの難しさを知りました。
教育実習は新型コロナウイルスの影響で延期となり、教員採用試験合格後に参加しました。実際に先生として子どもたちに関わり、現場の教員の方々から指導を得られる貴重な経験で、自分の中の教員像を固められる機会になりました。この経験を面接試験で話すことができなかったのは残念ですが、その分教員採用試験の勉強に集中できたというプラスの面もありました。3年生までに実践経験を積んでいて本当に良かったです!
小学校の教員は、「子どもが好き」という気持ちがないとできない仕事だと思います。自分の気持ちを確かなものにするために、インターンシップやボランティアに積極的に参加して、なるべく子どもたちと触れ合う機会を持つことをお勧めします!
※2020年12月時点の内容です