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-Student Voice- 森川滉也

本学教育学部の特徴は、小規模大学ならではの丁寧なサポートと、1年次から参加できる併設校インターンシップなど学校の現場と関わる「現場教育」。授業や学生生活を通して実力をつけ、千葉県・千葉市公立中学校教員採用候補者名簿登載者となった学生にインタビューしました。

Q1. 中学校(国語)の教員を目指したきっかけを教えてください

 中学生の頃、担任の先生と部活動の顧問の先生に憧れを持ったのがきっかけです。それぞれタイプの違う先生だったのですが、共通していたのは生徒一人ひとりに対して丁寧に向き合ってくださったこと。特に顧問の先生は、部活動を通して音楽の楽しさを教えてくださいました。

 その後、音楽に関する仕事に興味を持った時期もあったのですが、高校3年生の時に「教師になろう」と決意しました。特に国語の教員を目指したのは、もともと読書が好きというのもありますが、自分の経験を生かして生徒の「分からない」に寄り添える先生になりたいと思ったからです。授業の成績は悪くなかったのですが、模試の成績が国語だけ思うように伸びず、苦手意識を持っていました。それを克服できたのは、国語の先生が丁寧に問題の考え方やコツを教えてくださったから。分からないところから勉強してできるようになったことが、生徒と向き合う際に生かせる大切な経験だと思っています。

Q2. 教員採用試験の受験に向けて、どのような対策をしましたか?

併設校でのインターンシップ

 本格的に試験勉強を始めたのは、3年生の夏。それまでは、インターンシップや部活指導のボランティアなどに積極的に参加し、教育現場での経験を積むことを意識していました。自分の経験値が上がっただけでなく、教員採用試験の面接で経験を踏まえてリアリティのある話をすることができました。試験勉強が本格化する前に、なるべく多く参加してみることをお勧めします。

 教員採用試験に向けてまず取り組んだ勉強は、一次試験の専門教科です。もちろん大学の授業でも学んでいましたが、音楽コースの高校に通っていたため古典や漢文で高校時代に学んでいないことが多々あり、しっかり勉強したいと考えました。服部先生(教育学部 教授)にご指導いただき、年明け頃まで集中的に勉強しました。

 その後は新型コロナウイルスの影響で家にいる時間をフル活用し、教職教養の仕上げを行いました。定期的に模試を受けて、自分の実力を客観的に確認できたのも良かったと思います。

 6月頃からは徐々に対面授業も再開され、二次試験対策として模擬授業や面接練習ができるようになりました。学校長や教育委員会としての経験を持ち、採用する側の視点で見てくださる先生方のアドバイスは的確で、試験へ向けて自信を付けることができました。

スケジュール
1・2年生

併設校でのインターンシップ、ボランティアなど

3 年 生

夏~2月頃まで】専門教科(古典・漢文を中心に勉強)対策

     

【1月~】教職教養対策

     

【3月・6月】模試(2回受験)

4 年 生

【6月~】専門教養・教職教養の総復習と並行して面接・模擬授業対策

     

【7月】教員採用試験 一次試験受験

     

【8月】教員採用試験 二次試験受験

     

【10月】教育実習

Q3. 教育実習で学んだことを教えてください

 1年生から併設校インターンシップで生徒と関わる経験を積んでいましたが、教育実習はまた違った緊張感がありました。定期的に関わりのあったインターンシップとは違い、生徒のことを何も知らない初対面の状態で挑むため、心を開いてもらうまでに時間がかかります。また、こちらの発問や問いかけに生徒たちが思いがけない反応をすることもあり、大学で学んだ知識や準備してきたことが通じないことに苦労しました。

 大変なことも多かったですが、実際に生徒を指導することで学べたことも多々あります。特に印象に残っているのは「生徒の発言を拾う」こと。はじめはまったく対応できませんでしたが、徐々に生徒たちのちょっとした呟きや反応が聞こえるようになりました。実際に授業を担当し、生徒の生の反応があって初めて得られた感覚で、とてもためになる経験でした。

Message
 4年間の大学生活の中で、「自分の進路はこれで良いか」と迷う時もあると思います。将来と真剣に向き合い、さまざまな可能性を考えて迷うことは、決して悪いことではありません。一人で悩みすぎず、親や先生方などサポートしてくれる人に相談してください。  大切なのは悩んだ後、最終的には自分で決断し、決めたらしっかり頑張ること。中途半端になってしまうことが一番もったいないです。どんな目標(試験・就活)でも、決めたら腹を括って取り組むことが自己実現の第一歩だと思います。

※2020年12月時点の内容です

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